Hacktoberfest が低品質 Pull Request 祭に
DigitalOcean が例年開催している Hacktoberfest は GitHub 上にある公開レポジトリへの PR 4 個毎に特典 T シャツを 1 枚進呈するという OSS 活動参加促進キャンペーンだが、今年は事情が違ったらしい。
大量のスパマーがこれまた大量の低品質 PR を其処此処のプロジェクトに送りつけたために大混乱が生じたとのこと。 問題は GitHub 上の全公開リポジトリが対象である点で、あらゆるプロジェクトがスパムの標的になる可能性がありながら各リポジトリメンテナの取れる手段がオプトイン / オプトアウトの別を問わず存在しなかったことである。
GitHub は当座の対策として非コントリビュータからの PR 作成を一時的に制限する機能を実装した。
DigitalOcean は混乱について謝罪し、同キャンペーンへの参加をリポジトリメンテナがオプトイン方式で選択できるように改めた上、メンテナが “hacktoberfest-accepted” とラベル付けした PR のみをキャンペーンの有効な業績と見做すように変更を行った。1
これらの対策により現在は混乱も鎮静化しているが、これまで広く円滑に行われてきた行事が外乱によって厳密な方向へ向かうのは牧歌的な時代の終わりを感じさせる。
日本でトロツキスト狩りが進行中
政府から独立した諮問機関である日本学術会議が推薦した会員 105 名の内 6 名の任命を菅義偉首相が拒否したという事件。
日本学術会議の根拠法である日本学術会議法 7 条 2 号は会員の任命について「会員は、第十七条の規定による推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する。」としている。「—任命できる。」ではない。
菅は拒否権の根拠のみならずその動機についても説明を拒否しているが、内閣府から具申があったとのことなのでつまり本人に動機はないか、あるいは同意して盲判を押したようである。 拒否された学者はいずれも学術会議一部 (人文系) に属するはずだった以外はコネクションが見られず、過去に安倍政権の政策に反対意見を唱えたことがあるのが目をつけられたのではと推測されている。
日本学術会議側からは事務局長談話として抗議が出ている他、米論文誌である Nature / Science および欧米の大手マスメディアでも日本における学問の自由の危機が懸念を集めている。
タイムゾーンでやらかしたバグ 4 つ
アプリケーション開発で経験したタイムゾーン周りのバグについてのショートストーリィ。 tzdata が古くて一部地域の DST 変更が反映されていなかった、OS のタイムゾーン設定が違った、DBMS のタイムゾーン設定が違った、ユーザ毎のタイムゾーン設定の扱いを間違えた、の 4 本。
「ソフトウェア開発は難しい。タイムゾーンは難しい。ソフトウェア開発でタイムゾーンを扱うのは? そう、もっと難しい」とのこと。
OSIRIS-REx がもうすぐ Bennu 表面に接地の見込み
自律制御で小惑星の表面に接地してサンプルを採取し地球に持ち帰るという、どこかで聞いたことのあるミッションを遂行している NASA の OSIRIS-REx 探査機が 4 年の飛行を経てついに目標の小惑星 Bennu に到達した。地表への降下は 10 月 20 日の予定。
少なくとも 57 g のサンプルを採取できると見られ、これは Apollo 以来最大のサンプルリターンになるとのこと。地球への帰還は 2023 年になる。
ちなみに Wikipedia によると OSIRIS-REx ミッションはこれまた現在進行中で今年 12 月に地球帰還予定である JAXA の Hayabusa2 ミッションと協力関係にあり、得られたサンプルの一部は交換される予定である。月の石よろしく日本でも拝める日が来るかもしれない。
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